箪笥のひきだし

株式会社TAN-SU代表。コンテンツプロデューサー。畑楽人。地域や産地のPR戦略やメディア企画、情報開発、コンテンツ制作、商品開発など多数プロデュース。オンラインショップ『おちゃのま商店』の運営。高知県日高村オムライス大使。野菜づくりはルーティーンワーク。

価値密度。1万人と100万人がイコールになる時代。

2021年1月7日(木)早朝。
早いもので年が明けてもう7日目。この分だと一年もあっという間。昨年末の12月からスタートした毎日ブログです。このブログでは自身を実験台にして、小さな会社を切り盛りする姿や、野菜作り、子育てなど、46歳のおじさんのライフワークを綴っています。

今日も相変わらず朝8時半頃には娘を保育園に送って、事務所に移動してチームTAN-SUのクリエーターたちとYouTubeの打ち合わせをしたり、テレビの番組企画のヒアリングや情報を仕入れたりといった作業をして、17時に保育園にお迎えに行くという生活。

新しいトピックというと大袈裟だけど生活の中で一つ実験を始めてみた。毎日飲んでいたお酒を週末だけにして、平日はノンアル生活すると自分の体がどんな風に反応するのか試しています。子供が17時半にはご飯を食べるので、一緒のタイミングでご飯を食べてしまうのですが、少しずつ慣れてきている感じ。

子供と一緒にご飯を食べると食事の時間が30分もかからない。晩酌をしていた時は、おつまみをダラダラ食べながら2時間は過ごしていたので、胃袋の稼働時間が減ったことで朝起きた時の体調がとても良いのです。週末のお酒がどれだけ美味しく感じるかも楽しみだな。

 

 

コロナで学んだ、自営業の難しさと面白さ。


さて、まもなく緊急事態宣言が発令されるようです。コロナという厳しい状況の中で、僕たち含めて様々な分野の中小零細企業はじめ自営業、個人事業主の方々は行政のサポートも受けながら試行錯誤して生活を死守してきました。こんな有事の時はビジネス書も自己啓発書も、評論家やジャーナリストの意見も全く参考になりません。あるのは目の前の状況を乗り切るための短期的な実務判断のみです。その中で将来の展望を模索するという経営者がほとんどだったのではないでしょうか!?

僕は幸いにも良い切り替えができたと思います。
元々遅かれ早かれ本社を移転して事務機能をスリム化する構想と、本格的なライセンス事業をスタートする準備も進めてきたので、あとはタイミングを待つだけという状況でした。仮に銀行から融資を受けざるを得ない状況だったとしても、それは事業維持というよりも新規事業投資に充てることができる状態でした。言葉が悪いかもしれませんがコロナに背中を押される形で、本社を移転し社内ツールやコーポレートサイトをリニューアルしたりと、タイミングよく会社の整理に動き出すことができました。。

税理士さんや金融関係の方に聞くと、残念ながら事業維持が難しい会社の多くは、コロナ後に会社の運営対策の見直しや事業の立て直しに着手したそうです。特に親会社に依存している会社や、昔からの付き合いで取引しているような下請け会社は厳しいという話を聞きました。緊急事態の最中、急に新しい販路やサービスの開発に迫られても追いつくはずもなく、収益化するまでには時間もかかってしまい、会社を維持するための資金繰りも厳しくなるのは容易に想像できます。

あらためて、会社の規模に関わらず経営者というのは最悪の事態に備えながら、常に時代の流れを感じつつ、新しいニーズを生み出すために変化し続けなければいけないのだと学びました。


社会活動方のビジネスへの転換で、価値密度の重要性を知る。

TAN-SUは昨年から社会活動型のビジネスモデルへの転換を模索していました。モデルといっても何か特別なことをするのではなく、これまでずっと継続してきたことを、社内の事業の中心におくことを意識共有することにしました。僕らのクリエイティブな発想やアイデアを、自分たちの利益のためだけに使うのではなく、世の中の困っている人のサポートや社内問題の課題解決に役立てていこうと考えています。そうなると予算がある無しに左右されない活動が基盤になるので、広告的なビジネスモデルから、必要なタイミングですぐ行動ができる投資型のモデルになります。

また、会社の規模を大きくすることを目指すのではなく、より多くの価値を生み出し、利益を社会に還元していくような事業モデルを目標にしています。

先日のブログにも書きましたが、昨年からリベットボタンを中心に保育士さんや福祉士さん、子育てに関わる多くの方に向けて「あそびを届ける活動」をスタートしました。コロナ自粛で保育園や幼稚園の先生方は子供の遊びを考える時間が割けず、大変苦労されている現状を知り、インスタグラムを通じて工作や音楽、塗り絵などのあそび動画を無料配信してきました。多くの方に支持いただき保育の現場や教育現場で実際に活用いただくことができました。9ヶ月間でフォロワー数もまもなく1万人に届きます。これはとっても価値のあることだと思います。

この時に価値密度という言葉が頭をよぎりました。


リベットボタンの工作動画の1万人フォロワーは、遊びに困っている方々や必要としている場所に届け続けた数字です。ありがとう!の数字だと思っています。単にフォロワーが増えたということではなく、実用的であり社会の課題やニーズと向き合った結果の数字なので、価値の密度がとても濃いと思います。1票の重みとでもいうのでしょうか、これからは配信の質や目的に対する信頼こそが価値評価になるのではないかと思います。まさにサブスクやオンラインサロンのように、信頼に投資し続けるという時代の中で、我々コンテンツ開発者は質の良いコンテンツを提供し続け、世の中の役に立つために努力をし続ける必要があります。表層的な数字の時代は終わっていて、価値密度の濃い数字が本当の意味での信頼の数字だと感じます。


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さ、今日も張り切っていきましょう!

 

 

山口やすゆき