箪笥のひきだし

株式会社TAN-SU代表。コンテンツプロデューサー。畑楽人。地域や産地のPR戦略やメディア企画、情報開発、コンテンツ制作、商品開発など多数プロデュース。オンラインショップ『おちゃのま商店』の運営。高知県日高村オムライス大使。野菜づくりはルーティーンワーク。

PR会社や代理店の方は必見!雑誌型のプロモーション時代だって知ってますか?#1

12月25日(金)メリークリスマス!
今日は休みをとって子供と一日中遊ぶ日にしました!っていると格好良いんですが、子供が風邪の初期症状なのもので、今日は保育園を休ませて病院に行ってから自宅で過ごしていました。いつも子供が風邪をひいた時は奥さんが会社を休んだりして面倒みてくれているんですが、年末で忙しいということもあって今日は僕が子供と一緒に過ごす日になったわけです。

と、同時にうちのTAN-SUという会社も今日でようやく5歳になりまして〜。会社をスタートさせて5年ですが、とにかくあっという間で、5年ってこんなに短いんだっけ?と思うほどでした。このブログを書いている瞬間は6年目がスタートしているんですが、感慨深いものがあります。


僕たちの会社はメディアにおけるプロモーションの企画を提案する会社なんですが、このブログでは地方にいる代理店さんやPR会社さんの若手担当者向けにプロモーションのヒントや企画の組み立て方などをお届けしていきたいと思います

最近は出版社の方たちとお会いする機会も多くて、つい先日はHanako編集部やの方とzoomでミーティングして意見交換や情報交換をさせてもらったんですが、Hanakoブランドとしての新しい雑誌の未来と創っていて、一歩先に行っているなぁと感じました。

hanako.tokyo

めっちゃ楽しい雑誌ですよね。
僕も好きな雑誌なのですが、男性ファンが多いっていうのも特徴ですよね。

さてさて本題。
雑誌型のプロモーションが来ているって知ってますか?


僕はこれまで15年以上、メディアの内側から地方自治体や企業のプロモーションに関わらせていただいてきましたが、その多くはスタートアップ中心でした。新商品、新事業、CSRなどのブランディング、ニュース開発やコンテンツづくりまで中長期的にプロモーション事業に関わらせてもらいました。予算はそれほど大きく無いのですが、クライアントさんと僕たちのようなPRチームが皆で知恵を出しながら双方で役割を担って育てていく育成型のPR事業です。おそらく500以上の企画を実施してきたと思います。そういった経験を通じて僕なりに感じた重要な要素をお伝えできればと思います。

実績はTAN-SUのホームページをご覧ください。

https://tan-su.com/

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TAN-SUのホームページ画面


企業の広報担当者や代理店さん、PR会社さん、と、それぞれ立場は違えど情報を発信する役割を担う方々に必要なこと、それはメディアの機能や特性をきちんと理解することです。理解することでプロモーションの設計やイメージを組み立てることができます。もっというと予算の活用方法まで見えてきます。

さらにプロモーションを実施するにあたって取り組むとこは大きく2段階に分かれます。
一つは「イメージングと設計(以下、イメージング)」、二つ目は「プランの実行(以下、実行)②)」です。当然実行の後は検証もしなければなりませんが、ここではプロモーションの入り口の話を特化してお話ししたいと思います。僕は両方がセットでプロモーションだと思っていて、多くの企業や情報発信メディアサービスを提供している事業者さんは、後者のプランの実行のみをサービスをPRだと考えているように思います。もっというとどんなカテゴリーの事業においても良質なイメージングができなければ実行に向けたプランが組み立てられません。

「イメージングと設計」「プランの実行」はそれぞれ仕事の質が違います。
僕の考えるPRは実行前提で考えるのではなく、「プロモーションを仕掛けない」「PRを実行しない」「プランの改善にシフトする」「自社でコンテンツ作る」をというような「無駄な実行を防ぐ」という観点もプロモーションの要素だと思っています。イメージングの設計段階には「進む・現状改善・戻る」これらの要素が含まれていて、いかに重要かはわかってくると思います。ここにメディアや媒体の機能をいかに把握しているかが重要なポイントです。加えて世の中の流れを掴むことも重要です。これが僕が長年考えてきたコーディネーターの役割だと思います。

ここの理解とさらに未来のメディアの状況を予測出来るプランナーやPR担当者がどれだけいるかというと、残念ながら非常に少ないと思います。また企業もイメージングに対して予算を割くというカルチャーがありませんので、社内で決めた宣伝方針に沿ってメディアや媒体ののプロモーションサービスを活用するというのがほとんどだと思います。

これからはメディアの機能を理解した良質なイメージングづくりと、実行、それぞれに予算を投資していく時代だと思います。

 


雑誌メディアの特性がわかるとPRの未来が見える。


雑誌や書籍(出版事業)というのはどういったビジネスモデルかというと、そもそも広告費をベースにしたテレビやラジオという放送事業と違って、出版事業は書店での本の販売が基本になっている情報コンテンツの販売ビジネスです。情報を形にして消費者にお届けしているわけです。出版社ごとに様々なカルチャーがあって、雑誌や書籍を通じて消費者と直接的なコミュニケーションを取ることができる情報媒体です。

雑誌の一番の特徴や武器はコンテンツを分解できる点です。一つの雑誌の中に様々なコンテンツを出し入れもできるし、素材を分解もできるし、切り離すことができるのが雑誌の最大の魅力だと思います。コンテンツの数だけ読者とコミュニケーションが取れるわけです。それと写真との親和性の高さがSNS時代にとてもマッチしました。

SNSを中心としたコミュニケーション時代において、そういった手触りがあって保存できる情報の価値が非常に高まってきていると思います。広告モデル型のテレビに対して、ユーザー参加型のコンテンツモデル型の雑誌は、今後コミュニケーションモデル型のメディアとの融合が可能になってくると思います。

人気雑誌は出版社のブランド品として価値を高めていければ読者というファンが、善っ大敵な消費者にもなるということが、これからのコミュニケーション時代のビジネスとして僕は「雑誌型」と呼んでいます。

今の時代のビジネスモデルを図解してみましょう。

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では雑誌が関わるリソース、素材を分解したところで、今日のブログの締めにしましょう。
このつづきはまた後日お伝えしたいと思います。


雑誌
デザイン、編集、取材、音声、SNS、Web、モデル、イベント、ファンミーティング、
コピーライト、商品販売、インスタグラマー、広告・・・
リソースがあり過ぎて楽しい。

これからは機能を売る時代ですよっていうお話しでした。

では、今日も張り切っていきましょう。

山口やすゆき