箪笥のひきだし

株式会社TAN-SU代表。コンテンツプロデューサー。畑楽人。地域や産地のPR戦略やメディア企画、情報開発、コンテンツ制作、商品開発など多数プロデュース。オンラインショップ『おちゃのま商店』の運営。高知県日高村オムライス大使。野菜づくりはルーティーンワーク。

エンタメの話をしよう。縁を貯めるっていうお話だけど・・・。

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12月21日(月)今週もはじまりました。床屋さんはお休みですね。
なんで床屋さんは月曜日とか火曜がお休みなんでしょうね。
実は戦争の名残があったそうですが、知ってました?

www.o-uccino.jp※ヨムーノ参照


昨日は社長業をしました。
税理士さんと決算の最終確認とコロナ対策の確認をしたり、銀行で事業融資の説明を聞いたり、自治体のプロモーション事業の映像制作の完成物を確認したり、社内の新規事業のミーティングしたり、社会保険事務所で手続きしたり、大手企業のエンタメ事業のテコ入れがあり、サポート依頼が来たのでリモートでアドバイスしたり、朝からそんな一日でした。僕は17時には子供の保育園のお迎えがあるので、基本仕事はそれまでに終わらせます。

ある自治体のGoToキャンペーンのCM映像の制作をしました。とっても素敵に仕上がったんですが、世の中コロナで自粛モードなんで、果たしてお披露目は叶うのか・・・!?ですね。ある意味今年はどの業界もお蔵入りが多い年でしたが、いずれ秘蔵映像なのか幻の事業としてお披露目できる日が来ることを信じましょう。


さて、僕は株式会社TAN-SUというプロモーション事業を行う会社を運営しています。PRイメージング、全体の設計からそれに紐づいた一つ一つのメディア施策、コンテンツ制作やデザイン編集などのお仕事をしています。それと2016年から準備してきたのがライセンス事業への移行でして、僕たちの場合は「ベジパンズ」というキャラクターの開発でした。思いやりの惑星からやってきた、思いやりパンツをはいた野菜の物語です。現在は東洋アルミエコープロダクツさんとコラボしてお弁当のおかずを入れるケースとして全国のスーパーおよびドラッグストアで販売しています。来年、第2弾の商品も販売される予定です。

パンツをはいた野菜たち!ベジパンズ公式サイト

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ベジパンズ〜パンツをはいた野菜たち〜


さて、2016年からライセンス事業の準備をしてきたと書きましたが、理由は自分たちの会社が10年後どうなっているかと考えた時に、広告モデルのビジネスから社会活動型(課題解決方)のビジネスへの移行の必要性を感じたからです。僕は長く広告モデルで組み上がったエンターテインメント業界とメディア業界で仕事をしてきたので広告モデルの歪みもわかるし、企業や自治体の予算ありきの縦型のビジネスの末端の下請けにいる僕たちにはこのままでは行き場を失ってしまいます。なので自分たちの価値を作る必要を感じていました。

社会活動型と勝手に言っていますが、本当に困っている人たちや僕たちに興味を持ってくれたり共感してくれている人たちに直接作品を届けたり、技術やアイデアのサポートができる環境を作ろうという考えです。予算を取りに行くビジネスから、価値を作るビジネスに移行し、ダイレクトにお客さんに会えるというビジネスです。企業も個人も関係ありません。広告モデル型のビジネスはコンテンツ提供型のビジネスですが、2015年以降、物々交換型のような課題解決型のビジネスへの移行が徐々に見えてきました。そして個々の社会性が求められる時代になってきます。

TAN-SUでは保育士さんや福祉施設に「あそびを届ける活動」も行っています。保育士さんは子供たちの毎日の遊びを考えるのが大変という課題を知り、リベットボタンは工作や塗り絵の作品を保育士さんやパパママさんたちに無料でダウンロードしてもらえる活動をしています。僕の場合は野菜づくりを通じて農業体験をしたり、100円野菜の販売を通じて地域コミュニケーションの一環にしています。塗り絵や工作は実際にキッドを作って欲しいという声もあって、商品化されたりと価値づくりはいずれちゃんと採算が取れるようになっているということです。

僕たちはこれを「縁為」「縁貯(め)」と呼んでいます。
人の為に働いて縁をいただく、そして人の縁を貯めていくという意味です。

単に大きな売り上げを作ることや、個人の技術や商品をひけらかすような承認欲求的なビジネスではまず成功することは難しいし、なんか寂しいですね。自分たちの生活は質素にしつつ、世の中のためにできることに大きく投資していく、ミニマム単位でそんな時代が来ると思ったからです。僕たちの場合は学びを含む「あそびづくり」を中心に置いたわけです。農業も畑遊びだし、販売ごっこでは直接お客さんと触れ合っていろんな意見をもらうこともできますからね。


最後に、なんで僕がこれを気づいたかというと・・・
FacebookYouTubeの盛り上がりです。僕もFacebookが好きでずっとやっていましたが、今年の12月からやめました。4年くらい前からやめようとはしていたんですが、なんせSNSの中でもFacebookは特に中毒性が強くって、ずっとリハビリをしながらやめるタイミングをうかがっていましたが、ようやく完治したのでやめましたw

FacebookYouTube
facebookは広告モデルに属する人たちの営業の場と参勤交代の場でしかなくって、人とつながって多くの有益な情報を共有するコミュニケーションの価値がほぼありません。所在確認くらいなもんですかね。

YouTubeは(特に2018年以降から)、おそらくテレビが担ってきた広告モデルのビジネスが、YouTubeという新しい場所にすり替わっただけだと感じていました。でもYouTubeは個人が活躍できるスペース(場)としての価値はまだありますが。

広告業界やメディア業界の人があまりにもSNSYouTubeばかりに気を取られていて、コンテンツ過多にはなるだろうと思っています。それよりも業種関係なく、一人の人間として本質的な部分、生きることやサポートすること、学ぶこと、喜ぶこと、社会の課題を解決することに直接関わることする時間の確保が重要だと思っています。

さて、今日はどんな一日になるのでしょうね。


山口やすゆき