箪笥のひきだし

株式会社TAN-SU代表。コンテンツプロデューサー。畑楽人。地域や産地のPR戦略やメディア企画、情報開発、コンテンツ制作、商品開発など多数プロデュース。オンラインショップ『おちゃのま商店』の運営。高知県日高村オムライス大使。野菜づくりはルーティーンワーク。

選択と判断、結果に対しての修正。この一連の作業にこそ創造性を持つ。

2021年1月6日(水)早朝。
自営業おじさんは、昨日は大学生から「キャリアデザイン」をテーマに取材を受けました。

自分のことを「自営業おじさん」と呼んでブログを書いていると気持ち悪いか検証中!


大学の授業の課題らしく、うちみたいな小さな会社を選んでくれて申し訳なく思いつつも、
学生たちのお話をきける機会もあまりないので、僕はとても新鮮で楽しい時間でした。

学生たちはみんな一生懸命に将来のことを考えていて、好奇心も向上心もとっても旺盛です。大人も学ばないといけないくらい純粋で迷いながら生きている姿に感動すら覚えた。

取材は終始、僕のキャリアのスタートから今に至るまでの道のりの話。TAN-SUがどうして今のスタイルになったのかをお話しました。取材中に感じたのは、学生の目線は常に、僕がその都度どんな選択をして、どんな判断をして、結果に対してどんな修正をしたかということがとっても気になっているらしい。

僕も大学を卒業して、知識も経験もないくせに意気揚々と船出した社会人という大海で、数々の失敗を繰り返しながらも、その都度気づきと修正を繰り返してきた経緯を丁寧にお話ししました。芸能という特殊な世界の中で、僕は古舘伊知郎さんの世間知らずのダメマネージャーからスタートし、そこからキャリアをスタートするわけですが、マネージャーという部署から事業企画の部署に移動したいとわがままを言い続け、実現してもらいました。というか当時はマネジメントの部署しかなかったの、新規部署は僕一人だけの部署。この時は敵も作ってしまったな(苦笑)。

幸いにも会社もとっても柔軟で新規ビジネス開発の部署を立ち上げることができてから、テレビ以外の様々な業界の方と接点を持つことができ、多くの選択肢を見つけることができました。5年くらい経つと社内にも開発部の必要性が浸透してきて市民権を持つわけですが、この時はテレビの外からテレビを考えるというポジションを見つけたわけです。それでもその後も20代で5000万の赤字の子会社を閉鎖する経験をしたり、社内ベンチャーを立ち上げたり、事業の実務、実務、実務を経験できたわけです。

先輩気取りで学生に偉そうにアドバイスするならば、
「多くの選択肢を得られるポジションに自分の身を置くことが、自分の成長の可能性を高める」ということでしょうか!

向いていないことにぶち当たったら、一旦逃げて、後回し。自分が成長してもう一度トライしてみたらすんなりいった、なんてこともよくあります。少しだけセオリーを無視して、トライする順番や道順を変えるだけで劇的に状況が変わることがたくさんあります。ただし相手に迷惑をかけて状況を変えるならば、自分も相手の意見に耳を傾けるというのが条件です。

最後はみんなで畑に行って野菜の収穫をして取材終了!w学生たちもとっても楽しんでくれたようで嬉しかった。学生たちの中には最近バイトを辞めた子がいて、次のバイトを探しに悩んでいる子もいました。次は誰かの意見やアイデアに耳を傾けてみてもいいかもしれないし、目的がお金でないのであれば自分が主役になれるようなバイトを選択することもいいだろうし、選択する過程の意識を少し変えることが、新しい自分を発見する近道かもしれないと思う、自営業おじさんでした。

あ、自営業おじさんって自分で呼称するのって、気持ち悪い、っていう話でした。


やなせたかし先生が90歳の時に書いた「わたしが正義について語るなら」は、我が社のバイブル。やなせ先生にとってのヒーローはお腹をいっぱいにしてくれる人。そして自己犠牲であること。

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バイブル



今日も張り切っていきましょう!


山口やすゆき