箪笥のひきだし

株式会社TAN-SU代表。コンテンツプロデューサー。畑楽人。地域や産地のPR戦略やメディア企画、情報開発、コンテンツ制作、商品開発など多数プロデュース。オンラインショップ『おちゃのま商店』の運営。高知県日高村オムライス大使。野菜づくりはルーティーンワーク。

価値密度。1万人と100万人がイコールになる時代。

2021年1月7日(木)早朝。
早いもので年が明けてもう7日目。この分だと一年もあっという間。昨年末の12月からスタートした毎日ブログです。このブログでは自身を実験台にして、小さな会社を切り盛りする姿や、野菜作り、子育てなど、46歳のおじさんのライフワークを綴っています。

今日も相変わらず朝8時半頃には娘を保育園に送って、事務所に移動してチームTAN-SUのクリエーターたちとYouTubeの打ち合わせをしたり、テレビの番組企画のヒアリングや情報を仕入れたりといった作業をして、17時に保育園にお迎えに行くという生活。

新しいトピックというと大袈裟だけど生活の中で一つ実験を始めてみた。毎日飲んでいたお酒を週末だけにして、平日はノンアル生活すると自分の体がどんな風に反応するのか試しています。子供が17時半にはご飯を食べるので、一緒のタイミングでご飯を食べてしまうのですが、少しずつ慣れてきている感じ。

子供と一緒にご飯を食べると食事の時間が30分もかからない。晩酌をしていた時は、おつまみをダラダラ食べながら2時間は過ごしていたので、胃袋の稼働時間が減ったことで朝起きた時の体調がとても良いのです。週末のお酒がどれだけ美味しく感じるかも楽しみだな。

 

 

コロナで学んだ、自営業の難しさと面白さ。


さて、まもなく緊急事態宣言が発令されるようです。コロナという厳しい状況の中で、僕たち含めて様々な分野の中小零細企業はじめ自営業、個人事業主の方々は行政のサポートも受けながら試行錯誤して生活を死守してきました。こんな有事の時はビジネス書も自己啓発書も、評論家やジャーナリストの意見も全く参考になりません。あるのは目の前の状況を乗り切るための短期的な実務判断のみです。その中で将来の展望を模索するという経営者がほとんどだったのではないでしょうか!?

僕は幸いにも良い切り替えができたと思います。
元々遅かれ早かれ本社を移転して事務機能をスリム化する構想と、本格的なライセンス事業をスタートする準備も進めてきたので、あとはタイミングを待つだけという状況でした。仮に銀行から融資を受けざるを得ない状況だったとしても、それは事業維持というよりも新規事業投資に充てることができる状態でした。言葉が悪いかもしれませんがコロナに背中を押される形で、本社を移転し社内ツールやコーポレートサイトをリニューアルしたりと、タイミングよく会社の整理に動き出すことができました。。

税理士さんや金融関係の方に聞くと、残念ながら事業維持が難しい会社の多くは、コロナ後に会社の運営対策の見直しや事業の立て直しに着手したそうです。特に親会社に依存している会社や、昔からの付き合いで取引しているような下請け会社は厳しいという話を聞きました。緊急事態の最中、急に新しい販路やサービスの開発に迫られても追いつくはずもなく、収益化するまでには時間もかかってしまい、会社を維持するための資金繰りも厳しくなるのは容易に想像できます。

あらためて、会社の規模に関わらず経営者というのは最悪の事態に備えながら、常に時代の流れを感じつつ、新しいニーズを生み出すために変化し続けなければいけないのだと学びました。


社会活動方のビジネスへの転換で、価値密度の重要性を知る。

TAN-SUは昨年から社会活動型のビジネスモデルへの転換を模索していました。モデルといっても何か特別なことをするのではなく、これまでずっと継続してきたことを、社内の事業の中心におくことを意識共有することにしました。僕らのクリエイティブな発想やアイデアを、自分たちの利益のためだけに使うのではなく、世の中の困っている人のサポートや社内問題の課題解決に役立てていこうと考えています。そうなると予算がある無しに左右されない活動が基盤になるので、広告的なビジネスモデルから、必要なタイミングですぐ行動ができる投資型のモデルになります。

また、会社の規模を大きくすることを目指すのではなく、より多くの価値を生み出し、利益を社会に還元していくような事業モデルを目標にしています。

先日のブログにも書きましたが、昨年からリベットボタンを中心に保育士さんや福祉士さん、子育てに関わる多くの方に向けて「あそびを届ける活動」をスタートしました。コロナ自粛で保育園や幼稚園の先生方は子供の遊びを考える時間が割けず、大変苦労されている現状を知り、インスタグラムを通じて工作や音楽、塗り絵などのあそび動画を無料配信してきました。多くの方に支持いただき保育の現場や教育現場で実際に活用いただくことができました。9ヶ月間でフォロワー数もまもなく1万人に届きます。これはとっても価値のあることだと思います。

この時に価値密度という言葉が頭をよぎりました。


リベットボタンの工作動画の1万人フォロワーは、遊びに困っている方々や必要としている場所に届け続けた数字です。ありがとう!の数字だと思っています。単にフォロワーが増えたということではなく、実用的であり社会の課題やニーズと向き合った結果の数字なので、価値の密度がとても濃いと思います。1票の重みとでもいうのでしょうか、これからは配信の質や目的に対する信頼こそが価値評価になるのではないかと思います。まさにサブスクやオンラインサロンのように、信頼に投資し続けるという時代の中で、我々コンテンツ開発者は質の良いコンテンツを提供し続け、世の中の役に立つために努力をし続ける必要があります。表層的な数字の時代は終わっていて、価値密度の濃い数字が本当の意味での信頼の数字だと感じます。


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さ、今日も張り切っていきましょう!

 

 

山口やすゆき

 

選択と判断、結果に対しての修正。この一連の作業にこそ創造性を持つ。

2021年1月6日(水)早朝。
自営業おじさんは、昨日は大学生から「キャリアデザイン」をテーマに取材を受けました。

自分のことを「自営業おじさん」と呼んでブログを書いていると気持ち悪いか検証中!


大学の授業の課題らしく、うちみたいな小さな会社を選んでくれて申し訳なく思いつつも、
学生たちのお話をきける機会もあまりないので、僕はとても新鮮で楽しい時間でした。

学生たちはみんな一生懸命に将来のことを考えていて、好奇心も向上心もとっても旺盛です。大人も学ばないといけないくらい純粋で迷いながら生きている姿に感動すら覚えた。

取材は終始、僕のキャリアのスタートから今に至るまでの道のりの話。TAN-SUがどうして今のスタイルになったのかをお話しました。取材中に感じたのは、学生の目線は常に、僕がその都度どんな選択をして、どんな判断をして、結果に対してどんな修正をしたかということがとっても気になっているらしい。

僕も大学を卒業して、知識も経験もないくせに意気揚々と船出した社会人という大海で、数々の失敗を繰り返しながらも、その都度気づきと修正を繰り返してきた経緯を丁寧にお話ししました。芸能という特殊な世界の中で、僕は古舘伊知郎さんの世間知らずのダメマネージャーからスタートし、そこからキャリアをスタートするわけですが、マネージャーという部署から事業企画の部署に移動したいとわがままを言い続け、実現してもらいました。というか当時はマネジメントの部署しかなかったの、新規部署は僕一人だけの部署。この時は敵も作ってしまったな(苦笑)。

幸いにも会社もとっても柔軟で新規ビジネス開発の部署を立ち上げることができてから、テレビ以外の様々な業界の方と接点を持つことができ、多くの選択肢を見つけることができました。5年くらい経つと社内にも開発部の必要性が浸透してきて市民権を持つわけですが、この時はテレビの外からテレビを考えるというポジションを見つけたわけです。それでもその後も20代で5000万の赤字の子会社を閉鎖する経験をしたり、社内ベンチャーを立ち上げたり、事業の実務、実務、実務を経験できたわけです。

先輩気取りで学生に偉そうにアドバイスするならば、
「多くの選択肢を得られるポジションに自分の身を置くことが、自分の成長の可能性を高める」ということでしょうか!

向いていないことにぶち当たったら、一旦逃げて、後回し。自分が成長してもう一度トライしてみたらすんなりいった、なんてこともよくあります。少しだけセオリーを無視して、トライする順番や道順を変えるだけで劇的に状況が変わることがたくさんあります。ただし相手に迷惑をかけて状況を変えるならば、自分も相手の意見に耳を傾けるというのが条件です。

最後はみんなで畑に行って野菜の収穫をして取材終了!w学生たちもとっても楽しんでくれたようで嬉しかった。学生たちの中には最近バイトを辞めた子がいて、次のバイトを探しに悩んでいる子もいました。次は誰かの意見やアイデアに耳を傾けてみてもいいかもしれないし、目的がお金でないのであれば自分が主役になれるようなバイトを選択することもいいだろうし、選択する過程の意識を少し変えることが、新しい自分を発見する近道かもしれないと思う、自営業おじさんでした。

あ、自営業おじさんって自分で呼称するのって、気持ち悪い、っていう話でした。


やなせたかし先生が90歳の時に書いた「わたしが正義について語るなら」は、我が社のバイブル。やなせ先生にとってのヒーローはお腹をいっぱいにしてくれる人。そして自己犠牲であること。

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バイブル



今日も張り切っていきましょう!


山口やすゆき

手紙って大切。なんだか寂しい二通の年賀状。

2020年1月5日(火)早朝。
もうすっかり正月気分も抜けて普通の日常が戻ってきた。
昨日はスタッフと作業確認のミーティングして、午後は合間で畑に夕飯の野菜を収穫、夕方はクリエイティブメンバーと今後の制作についてなどミーティング。

あ、そうだ、うちのメンバーであそびクリエーター、リベットボタンのInstagramが間もなく1万人フォローワー到達。コロナ自粛期間になった昨年春から毎週工作動画をアップし続けてきて、1年も経たないうちに1万フォロワーって凄い価値だと思う。芸能人のフォローワーに比べたら少ないと思うかもしれないけれど、どっこい、芸能人はテレビで10年くらいかけて知名度を上げてからきてるからね。リベちゃんと同じ土俵でゼロからスタートしたらどうなるかわからい。それくらい価値があると思います。

自粛期間の中で一般のパパママはもちろん、保育士さんや施設の方々など多くの方に工作動画を活用してもらい、楽しんでもらったことが何よりの価値。実際に保育や教育現場にも取り入れてくれた保育士さんや学校の先生も大勢いらしたそうだ。楽しいのでよかったら覗いてみてください。今年はYouTubeもスタート予定です。

リベットボタン Instagram

https://instagram.com/rivet_button?igshid=pgwfn58doa0h

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大人気の工作動画 by リベットボタン

 

さて年賀状の話。
母が生前お世話になった友人、知人の方とも毎年年賀状のやりとりをしているのですが、ある二通の年賀状のメッセージを見てなんだか寂しくなってしまいました。

一通目は母親の知人で埼玉に住む84歳のおばあちゃん。
年賀状には「私も84歳です。足腰が弱くなりとうとう外出ができなくなりました」と書かれていました。僕も可愛がってもらった優しいおばあちゃんだけど、家から出れないのは辛いだろうな。

もう一通は母親の高校時代の友人。僕の幼馴染のお母さんです。
毎年おばさんから年賀状が届くのですが、今年は娘さんが代筆したようだ。近所にも関わらずしばらく連絡も取っていなかったので近況は分かりませんが、ご病気でなければいいのですが。

 

こうして年賀状のやりとりをしていると時間の経過を感じます。たまには、スマホを置いて、YouTubeを見るのをやめて、手紙を書いてみるというのもいいかもしれない。むしろ形に残る手紙というものがいいのかもしれない。

母が生きていればまもなく80歳。ということは幼馴染のお母さんも80歳かぁ。僕の記憶の中では若々しい母親も天国で80歳を迎えるなんて信じられない。完全におばあちゃんだ。足腰も弱ってくるだろう。先に他界した父なんて生きていたら年賀状のおばあちゃんと同じ84歳。おじいちゃんになっているんだな。


2021年は少し寂しさが残るはじまりでしたが、同時に両親との思い出を振り返ることができたので良しとしよう。季節のお便りでも書いてみるか。いつまでも元気でありますように。

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新年堀りまして、おめでとうございます。




山口やすゆき

 

仕事はじめ。今年はアートに触れよう。

1月4日(月)早朝ブログ。
今日から仕事はじめ。僕は特にいつもと変わらない朝ですが、会社勤めの方は少し気が重いかもしれませんね。正月恒例の暴飲暴食で太ってしまった方も多いんじゃないかな。僕もだけど。


さて、今年の目標は?って挨拶代わりに聞かれることが多いけど、あんまり目標って立てたことがなくて、どちらかというと原点回帰で家族の健康にあらためて感謝の気持ちをチャージする感じです。相変わらず未熟者ですので、毎日毎日、昨日の自分よりも少しでも人間として成長できるように頑張ろうと思います。

そして自営業おじさんとして少しでも社会の役に立てるように精進して参ります。


そんな僕ですが、今年はあえて目標を立ててみました。
たくさんアートに触れる。

母親が絵や裁縫が得意だったこともあって、ささやかな生活の中でも芸術に触れさせてもらう機会も多く、幼少期からの体験が僕がエンタメの世界に入るきっかけになっていたと思うし、そこで培ったノウハウや経験をもとに創造的に価値を生み出すことへの興味が大きくなっていったのは確か。上下セットアップのピンクのサテンで授業参観に来るような奇抜なファッションの母親だったw。

僕はこれからの時代に必要なことって支え合いだと思っている。もちろん僕一人がどうのこうの言っても役に立つかはわからないけど、誰かの役に立とう、社会の役に立とうと創造する力が必要だと思う。物質的な時代から、心の時代への変化の中で、人間としての心のあり方が問われるのだろうなと思います。

社会貢献しています!と声高に自分のブランド価値を高めるための行動ではなく、社会や地域の課題に気づいて自分なりにアプローチするとか、身近な人をケアする勇気を持つとか、自分との向き合いのような気がします。僕たちの会社も社会活動を軸とした事業へ転換していきます。

大袈裟に言ってしまえば、僕の会社なんてなくなってよくて、僕たちが生み出した「何か」で、少しでも誰かが幸せになればいいと思う。そんな創造的な時代になっていると思う。

そして支え合うには支える人、支えられる人という双方向の関係があって、それぞれに心がある。人の気持ちを考えられる関係作りがこれからの社会づくりなのだろうな。

 

ものづくりも同じだと思っていて、例えば一つの作品を見て、「素敵」「可愛い」と思うことは目の前の事実確認であって、作り手がどんなことを伝えたかったのかという本質を捉えきれていないのではないか。


僕はいろんなアート、感性というものに触れることで、とてつもないインスピレーションを受けるだろうし、当たり前のものが当たり前ではないと感じるのかもしれないし、人としての心の成長や新しい気づき、発見につながるのではないかと考えています。

そんなわけで新たな価値に出会うために、今年は多くのアートに触れてみたいし、創造的に社会を生きるための栄養補給です。


そして、世の中の経済を支える中小零細企業の一員として、小さいな会社でも創造性を育みながら生きていけることを体現する年にしたいと思います。

それでは今日も一日張り切っていきましょう。

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汚されぬように




山口やすゆき






 

開発、育成、リブランディング、僕が取り組むブランドづくりは、規模より希望。

2021年1月3日(日)正月休みも最後の早朝。
今年はどんな年になるんでしょうね。

自分の現在位置を確認するってことを昨日も書いた。
これ、ずっと思っていて、なんなら20年近くずっと確認作業だけは怠らずにしていると思う。車の点検を毎日するようなもんですね。時に確認作業に没頭するあまり確認自体が目的になっちゃって、安全に走ることや快適に運転することが疎かになってしまうこともある。それは人の常ですね。


今日は、ブランドづくりについて考えてみよう。

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僕の考えは、結論としては作っちゃえばいいです。今SNS時代においては誰でもブランドは立ち上げられますので、立ち上げにノロノロすることはリスクでしかない。なぜならばブランドは育てるものなので立ち上げてからが勝負だし、モタモタしてたらスタートラインにも立てていないし、もっと言うとそもそもエントリーシートを出し忘れていることと同じ。

あとどんなブランドでも人だなぁって思う。人間力がブランドを作る。
ファッション業界もコンテンツ業界も、デザイナーやブランドマスターの理念や考えが見えないブランドは実は業績が下がっている。大量生産で単なる製造サイクルに入ってしまうと価値は下がるし、社会に寄与していないブランドは面白くない。消費者にとって魅力を提供し続けるって難しいのです。

 

2008年、地域事業をスタート。低予算で地域を応援するスタイルに、同業他社から結構叩かれた。という話なんですが・・・

僕は前職でお世話になった古舘プロジェクトで、2008年に地域を応援するプロジェクトを立ち上げて、2012年に地域活性プロジェクトTAN-SUというブランドネーム作り本格的に事業化しました。事業化してメディアと連動した様々な地域プロモーションやブランディングのサポート企画を考えてきました。

細かく分解すると大小1000以上のメディア企画をプロデュースしてきました。その多くがスタートアップかリブランディングという中長期的な開発と育成事業です。WEBサイトの小さな企画もあれば、音楽ライブや各種イベント、テレビやラジオ番組、本や雑誌の企画、とにかく情報コミュニケーションい関わる企画をいろいろです。世界遺産の日光山輪王寺さんで行っていた落語会だけで50回シリーズあるので。

取引先は全国各地の地方自治体が7割、その他メーカーさん、放送局などがあります。地方自治体の入札案件に関しては当然都道府県民で暮らす方々の税金から広報予算を捻出しているわけなので、当然税金から僕たちが仕事をいただいていることを忘れてはいけない。

TAN-SUが当時チームとして掲げたルールは、地方の仕事を受託した時は、自分たちで事前取材することでした。地方の暮らしや風土、時間の流れ、県民性を少しでも感じた上でお付き合いしたいと思ったからです。僕たちの一方的な提案や企画では自己満足でしかならないので、少しでも県民の皆さんに還元できる仕事をする為です。自分たちのお金で交通費や取材費を捻出していくことが重要だと思ったので、予算の額に関わらず自腹取材していました。これはちょっと変わったチームだなと思われていたかもしれません。

こうした地方を中心としたプロモーションやブランディングや事業を通じて、TAN-SUという名前は少しずつ業界内で認知いただけるようになりましたが、大きな予算の事業もありましたが、その傍らで予算が少なくても工夫してくれるチームだよってw噂も立ちましたが。その後ろ盾にあった古舘プロジェクトという看板があるからできたことがほとんどでした。



トマト農家さんのおばあちゃんの「ありがとう」がショックだった。

地域活性事業に取り組むようになったのは、トマト農家のおばあちゃんの一言が大きかった。2010年ころ!?かな、あるテレビ番組の取材で高知県に行ったときに取材させてもらったトマト農家のおばあちゃん。収穫シーズンにも関わらず一生懸命対応してくれて撮影も無事に終わりました。お礼の連絡をした時に、放送をとっても楽しみにしていると嬉しそうに話してくれたんです。

テレビ番組は放送時間が決まっているので、それに合わせて編集という作業があるのですが、諸事情あってトマト農家のおばあちゃんの撮影シーンはカットになってしまいました。当然ごその時も事前に連絡するわけですが、おばあちゃんはとっても残念そうな声で、「ありがとう」と言って電話を切りました。

この時に、テレビでカットされても何かしら記録に残るものを作ろうと思い、TAN-SU内でWEBサイトを作ったんです。最悪でもWEBサイトにだけでも記事が残せる状態にしようと考えたわけです。その後SNSとか普及して今はあらゆるメディアがるので逆に情報が埋もれちゃいますが。

 

消費者や生産者にとって情報を発信したり、新しい開発をするっていうことがいかに重要かを学びましたし、僕たちは1000回できても、その土地で暮らすおばんちゃんにとては生涯で1回のチャンスだったかもしれないと思うようになりました。僕はこのおばあちゃんとの苦い経験を踏まえて、メディアの大きさではなくて、喜びの大きさを大切にする仕事がしたいと強く思いました。

 

規模を育てるのではなく、希望を育てる。

TAN-SUとして独立してから考えていることは、事業の規模を大きくするのではなく、希望が持てるコンテンツを育てることです。大手企業さんやメーカーさんは大きな販路や流通を確保していて、そこにまともに勝負するのは難しい。むしろ協業するのが一番幸せな形です。そのためには僕たち自身が価値を持たなければお付き合いできないし、企業価値も作れません。

規模に対抗する別の規模を育てるというビッグスケールの野望を持って起業する経営者の方もおられると思いますが、僕は規模よりも希望を優先しています。結果どんなスケールであろうが良いものを作れば、いつか出会ってしまうだろうし、会社の規模で物事を判断する時代ではなく、コンテンツ価値と個々の能力や可能性で勝負する時代だと思っています。

僕自身の仕事においても、過去を振り返れば、スタートアップ事業かリブブランディング事業がほとんどだったので、要するに新しいことをするけど予算が限られているか、うまくいかなくて困っている人のサポートです。そうした中で、自分たちのブランド力を上げることの重要性を学んでいくわけです。

なので、2021年は希望を育てることをテーマに頑張ろうと思った矢先に考えたのが、おじさんのライフスタイルを応援する「OJISAN  design」です。僕がおじさん張本人なので、自分自身がブランドモデルです。さて、早々にスタートラインには立ちましたが、、、どうなることか。


山口やすゆき

 








おじさんのライフワークをデザインする「OJISAN design」は、人生を楽しむサイクル。

2021年1月2日(土)今年の三が日は週末だったのね。
休みが短いとお正月気分も早々に抜けて仕事始めに意識が行っちゃうけど、まぁ仕方ない。

今日はおじさんについて考えてみよう!

僕は昨年11月に46歳となり、気づけばいつのまにやらアラフィフ。立派な!?おじさんとなっていました。つい最近まで、自分をおじさんと認識することも、なんなら受け入れることもしてこなかったけど、ふと気づくと年齢的にも世間の目もどう考えても絶対的におじさんだったのだ。今日はおじさんについて少し書いてみよう。


ふと、おじさんになってから自分がやっていることってなんだっけと考えた時に、いろいろと初めてのことにチャレンジしていたのだ。

例えば子育て。
44歳で第一子を授かり、まさに中年おじさんは子育て真っ只中。子供の成長を見守るにあたって、俄然命との向き合いが現実味をおびてくる。生きていかねばなるまいぞ!と、コロナ自粛を利用して始めたダイエット、見事10キロ減量に成功!

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子育て奮闘中

そして自営業。
会社をスタートしたのも41歳のとき。まさに僕は自営業おじさんです。経営者としても全くの未熟者で駆け抜けてきた5年。5年もがいてきて、ようやく自営業が楽しくなってきたんです。自営業については今度ゆっくり書くとして、これからは自営業の魅力も発信していきたい。

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今年事務所を流山市に移転

最後は野菜作り、
野菜作りは10年やってますが、今年はコロナの影響もあって自粛期間中は毎日畑に行き、土づくりから苗植え、草刈り、収穫まで野菜の成長を見届けることができた。しっかり野菜と向き合った。今年は暖冬ということもあって冬野菜が豊作で、たくさんできた野菜を、野菜配りおじさんに扮して配りまくった年もないだろう。

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野菜づくり

 

こんな風におじさんライフを楽しんでいた。

ここで3つの共通点は、小さな成功体験です。ここでの成功体験とは、現在進行形であること、自分が今そこに関われていることだと認識したらどうだろうか。お金になるとか稼ぐという概念や欲求、邪念をすっ飛ばしてみた時に、僕は46歳で1歳半の子供の父親をしているし、10キロのダイエットにも成功した。会社を5年ほど運営してきたし、スタッフにお給料も払ってきたし、野菜づくりを10年続けてきたし、野菜もしっかりと作った。100円ショップなる企画で販売するまでになったし、しかもシニア農家さんに管理をお願いしているので小さな雇用も生み出している。こういった自分の人生やライフワークを分析してみると、小さな成功体験が詰まっている。

何を言いたいか。
ズバリ、人間は大きな成功体験者をモチーフにしがち。

大きな成功者にも1歩目があったし、成功するためにはプロセスがある。成功者のプロセスをなぞっちゃう人の話を聞くと、結構な確率で自分の人生を悲観的に見たり、他者と比べて卑屈になったりしてしまう。今の現状を成功体験として受け入れて、それを継続していくこと、または進化のための努力や行動を繰り返していくことが重要。まずは自分を受け入れることが重要なんだろう。

僕の現在位置を確認した時に、とっくにおじさんだった。それならばおもいきって「おじさんLIFE」をデザインしてみるのも面白い。生活や生き方そのものをデザインしていくことが本当のデザインだと思うし、本質的なデザインだと思う。 

🔻
OJISAN design
こんな風に命名してみた。おじさんのライフスタイルをデザインしていくことは、まさに現在進行形の継続につながる。そして大切なのは失敗も含めてデザインするってことだと思う。

“おじさん“もせっかく独立したのだから、自営業を楽しんでみようと思う今日この頃。僕のライフワークに欠かせないものは子育て、野菜づくり、自営の会社です。これが今のところの人生を楽しむサイクルを生み出してくれている。ファッションてす。考えてみたら全て育成や成長がキーワードになっているのも面白い。


今度自営業については詳しく書こうと思うけど、自営業のネットワークを作って共に勉強して成長しあえる関係づくりは、今の時代にあっているのかもしれないなっておもう。商工会とも違って、もう少しクリエイティブなネットワークになるといいのかもしれないな。

 さて、今日も張り切っていくぞ!
正月太りにご注意!


山口やすゆき

2021年の幕開け!目先のハラハラを、遠くのワクワクで消し去ってやろう。今年もいろんな“おじさん“をデザインするぞ!

2012年、あけましておめでとう。
どんな一年になるのやら、目先のハラハラする気持ちを
未来のワクワクで消し去れるくらいに頑張ろう!

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あけましておめでとうございます


今年の目標は「健康第一」。
心身共に健康であることが何をするにも大切なので、
今年は健康であることに日々感謝して生きていこう。

家族への感謝、子供の成長を見守れることへの感謝、
親としての未熟さを知り、勉強の機会を与えてもらったことへの感謝、
家族や会社を支えてくれる方々への感謝、
未熟な経営者を厳しくご指導いただける方々への感謝、
日々の小さな出来事への感謝を噛み締めて歩いていこう。

2020年、コロナで人々の生き方が一変した。
保育園の先生、会社のスタッフ、取引先の方々、
農園をサポートしてくれるおじいちゃんたち、、、、

コロナ禍でも一生懸命に生産物を育てる生産者さん、
医療従事者のみなさん、行政機関のみなさん、食や自然に関わる方々、
僕たちの生活を支えてくれるサービス業の方々、インフラを整えてくれる方々、
多くの人の努力に救われた。

自分を生かしてくれているのは、必ず誰かの努力があるおかげだと
これほど感じた年はなかったかもしれない。あらためて感謝します。


そして、自営業の面白さを自分自身がもっと楽しもうと決めた。
小さな会社でも大きな希望を持つことが社会を明るくすることの一歩だし、
僕たちのアイデアの可能性に挑戦することが、誰かの希望につながると思うから。
目先のハラハラを遠くのワクワクで消し去ってやろう。

人生をデザインするって面白いんだよって、子供に胸を張って言えるように生きていこう。
奢らず、焦らず、卑屈にならず、感謝を忘れず、人のために。
自分を律していくことが人生を楽しむコツかもしれない。


中年おじさんの子育て
野菜配りおじさん
自営業おじさん!


今年はどんな“おじさん“をデザインしていくのか楽しみだ。