今日は平塚にある福祉施設「studio COOCA(スタジオクーカ)」さんが運営す る素敵な空間、GALLERY COOCA&CAFEにお邪魔しました。めちゃくちゃ素敵なアーティストさんたちの作品に触れられたことも嬉しかったのですが、COOCAさんのアートの世界に混ぜてもらった喜びの方が大きかったかもしれないです。Instagramをきっかけにメッセージをやりとりさせてもらったんですが、展示会の開催のご案内をいただいたので思いきって見学させてもらいました。
「studio COOCAのXmas展2020」
会期:12月8日(火)〜25日(金)/ 平日のみ 10時30分〜15時30分オープン
場所:GALLERE COOCA&CAFE (〒254−0042 神奈川県平塚市明石町14−8)
TEL:0463−59−9974
先日11月30日に放送されたEテレ(NHK)「ハートネットTV」のアーカイブ記事
www.nhk.or.j
スタジオクーカさんは(以下:カタカナ表記)、様々なハンデキャップを持った人たちがその人のやりたいこと、得意なことで仕事する/活躍することを目指して活動する福祉施設です。約90人のメンバーが登録し、創作活動、オリジナルグッズの制作・販売、パフォーマンス等を行なっているそうです。◀︎概要から引用
スタジオクーカおよびギャラリー等を運営している株式会社 愉快の事業部部長で施設長の北澤桃子さんにお出迎えいただき、アーティストのことや施設の方針、事業内容など伺う機会をいただきました。北澤さんはもちろんスタッフの皆さんもアーティストの皆さんもとってもナチュラルに迎え入れてくれて、なんというかクーカ物語の中に紛れ込んだような素敵な時間が流れていました。
はじめに声をかけてくれたのは、クーカのメンバーのヨッちゃんこと、村田義弘さんでした。ヨッちゃんはゲームを通して昭和カルチャーが好きになり中でもF1が大好きらしく、自身で制作した来年のカレンダーもF1やトラックの絵が描いてあって味があっていい感じ。
今回お邪魔してファーストインプレッションはとにかく空気が明るく透明で澄んでいること。スタッフの方もハンデキャップを抱えたメンバーの方もお客さんもみんなが自然体で同じ時間をただ共有しているという不思議な感覚です。ギャラリーに入った瞬間にとっても心地良い時間を演出してくれるだろうな〜という感覚を持ちました。不思議・・・。
施設長の北澤さんのお話を伺ってそれは確信になったのですが、みんなが「働く」という行為をしっかりと共有しているからなのだと。それは誰かのためでもあるし、自分のためでもあるし、仕事づくりを通じてみんなの居場所を作り上げているんだと感じました。その大きな芯になっているのは株式会社として会社を運営しているからではないかと思います。組織をより機能的にすることで意思決定を早くすることを選択したのかもしれません。就労支援の場合は企業への就職先として受け入れ先になれる可能性もあります。
稀有な才能を持ったアーティストたちの個性を生かして社会進出を目指すには、仕事を作らなければなりません。きちんとライセンス化し、その価値を活用してもらう機会を生み出す。健全な経済活動です。
一部の人は、福祉=ビジネスで考えること自体を不正義のような捉え方をするのかもしれませんが、才能を必要とするニーズを見つけることでビジネスが成立する経済システムは、その才能が健常者だろうがハンデがあろうが全く関係ありません。いわば「やり甲斐づくり」のようなもの、
誰かのために自分は生きているという役割と実感づくりの素晴らしさを感じます。そこのコーディネートは健常者が導いてあげる必要があるとは思いますが、お互い様です。これが本質的な福祉活動なんだろう、と僕は思います。
今日という日、僕はそれを勉強させてもらうための一日だったのだと思うし、心から感謝の気持ちでいっぱいです。また一つ自分の中で、アートと福祉というものの価値がわかって一歩進んだ気がします(何の一歩かは未定w)。
納豆が大好きなアーティスト二見幸徳さんの納豆ポーチや可愛いポストカードをお土産にガラリーを後にしました。あ、辻太郎(ペンネーム)こと伊藤太郎さんが作った「辻太郎招福クマデ」を購入しました。なんとCAFEで伊藤さん本人自らご利益を口上いただき、最後に1本締めをするというパフォーマンスがとっても面白かった。僕は2つ買ったので2本締めでした!!
では、おはようございます。
山口やすゆき