箪笥のひきだし

株式会社TAN-SU代表。コンテンツプロデューサー。畑楽人。地域や産地のPR戦略やメディア企画、情報開発、コンテンツ制作、商品開発など多数プロデュース。オンラインショップ『おちゃのま商店』の運営。高知県日高村オムライス大使。野菜づくりはルーティーンワーク。

#94 さくらガールズ弁当

2021年3月15日(月)
先日、映画「浅田家」のモデルになった写真家の浅田政志さんの密着映像の撮影で高知県に行って来ました。詳細はまだ言えないのですが近日動画はアップ予定です。久しぶりの地方出張でしかもなじみ深い高知県ということで気になっています。

 

実は高知新聞のWEBニュースで毎日県内情報は欠かさず見ているのですが、先日のトピックは、佐川町にある佐川高校「さくらガールズ」とローソンのコラボ弁当「さくらガールズ弁当」「ばくだんおにぎり」だったんですが、めっちゃ気になってます。

www.kochike.pref.kochi.lg.jp

というか、もし高校受験直前に戻れるなら佐川高校のような地域活性に力を入れている学校を受験したい。絶対青春の思い出になっているだろうし、10代で地域ブランド開発ができるって貴重な経験だと思うし、故郷に対しての思いが変わってくるはず。

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佐川町は、オムライス街道のある日高村の隣町で桜が綺麗な町です。高知市内から車で約30分ほど西にある町で、あの植物学者の牧野富太郎が生まれた町でもありますね。青山文庫という資料館があって、そこには幕末の志士・田中光顕(元陸援隊士)の90歳を過ぎた晩年の肉声が残っていて、長州藩高杉晋作と会った時の思い出を語っていますよ。これあまり知られていない話。

佐川町公式ホームページ ポータル


少し話が変わるけど、高校時代は野球部にいたもんで野球三昧で将来設計とか考える余裕もなく、正直感銘を受ける先生もいなかったし、生き方を諭してくれる先生にも出会えなかったのが残念。まぁ自分自身の未熟さも大きいってのもあるけど、とにかく監督の暴力がすごかった。毎日のように殴られるか恫喝されるかで、正直目の前の一日一日が精一杯で全く余裕はなかったな。監督の暴力(あえて暴力と言おう)が酷かったもんで先輩と後輩の関係はとっても良かった。それでも野球を通じて大学まで行かせてもらったっていうのは感謝はしている。

僕の出版社時代の先輩で、野球ジャーナリストの元永さんの本はおすすめです。高校野球などのアマチュア野球やスポットライトを浴びなかった野球人を題材に執筆されていて、日本の部活動というコミュニティにおける体罰などの古い体質改善にも力を注いでいる。これ以外にも多くの野球関連本を執筆されています。

レギュラーになれないきみへ (岩波ジュニア新書)
 
敗者復活

敗者復活

  • 作者:元永知宏
  • 発売日: 2017/10/13
  • メディア: 単行本
 

 

 僕が嫌いな言葉は、「僕らの時代は、、、」。
暴力に時代も何もないと思っている。元プロ野球選手のYouTube動画とかを見ていると、意外にも暴力や体罰を強く否定する人が少ない。「俺らの時は時代だから・・・」こんな言い回しの人が多いのがめちゃくちゃ気になっている。プロで活躍した人ほど、「暴力や体罰は絶対にあってはいけない」と言ってほしい。実際に学生時代の体罰が原因で怪我をしたり、部活を継続することが嫌になったりして、失われた才能も多くあるだろうし。数年間体罰に耐えることがどれほどつらいか計り知れないので、これからプロを目指す子供たちにとって最善のコメントを言うべきだとは思うけどな。

 

話がそれましたが、高校時代って多感な時期だしいろんな影響を受けてしまう年代でもある。佐川高校だけじゃないけど、社会に出るための貴重な経験は羨ましくもある。

 

山口やすゆき

 

 

#93 “あちゃー“まみれ

2021年3月14日(日)
昨日はあいにくの雨。夕方から嵐になっちゃって洗濯物がびしょびしょになっちゃった。あちゃーな一日でした。あちゃーといえば、夜、小さい人2歳と(ノッポさんが子供のことを、小さい人と言ってたので拝借)テレビを見ていたらビールをこぼした。小さい人がイヤイヤ期でご飯食べない。仕事先に傘を忘れた。自転車のカバーをかけ忘れた。飲みすぎた。また良く考えずに話してしまった。便秘だ。ニュアンスを間違えた。

gendai.ismedia.jp


そう!!毎日何からしらの“あちゃー“にまみれているのである。

 

あちゃーってなんだ?英語では「oops」と同意。
「あらまあ、ありゃ」が語源だとか、昔長崎に出入りしていた外国人たちが使っていたポルトガル語の「アチャー」が「見られる、見つかる」という意味だからとか、沖縄の方言だとか諸説あって由来は定かではない。個人的な見解だけど「熱い」ものを触ってしまった時の「あちっ、あつぅ、あちゃっ」とかからきてるんじゃないのかなぁて思いますが・・・謎です。

 

そんなわけで毎日何かしらの「あちゃー」にまみれて生きております。
今日はどんなあちゃーがあるのやら。空気が澄んでいて気持ちの良い朝。

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#92 小さな経済活動。

2021年3月13日(土)
今日は朝から実のる屋さんで販売する焼き芋のおやつ「みつまいも」の準備です。昨晩焼いた芋を一日寝かせているので蜜が出始めました。その焼き芋を真空状態にして焼き芋のおやつとして販売しています。結構人気で昨年のお正月に地元の神社で販売したら400個近区売れるほど。常温でも食べれるし、お湯で温めてもいいし、レンジでチンしてもいいし、食べ方も色々できて楽しいですよ。

!!って宣伝ぽいんですが、
お芋農家さんの実のる屋さんとスタッフとで、あれやこれや悪戦苦闘しながらパッケージを考えたり、ロゴのデザインや食品表示を勉強したり、商標登録をしたりしながら販売しているって感じです。生産者と消費者の間に僕らのような販売者がいてみんなで協力して育てています。そういった小さな努力があって販売まで至っているのでとっても楽しいし小さな経済活動ですね。

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醍醐味は本家本元も焼き芋ですが、実のる屋製法で焼いた焼き芋でおやつ芋も楽しめます。

 

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今日はあいにくの雨ですが、熱々の焼き芋で体も心もホクホク。

 

山口やすゆき

#91 死ぬときゃぽっくりいきてーな〜。

2021年3月12日(金)
仕事しているようで仕事していない!?
仕事してないようで仕事している!?
どっち。


朝っぱら畑で耕うん作業をみっちり2時間。春に向けて土ならしと冬野菜の収穫の総仕上げ。
いい運動になった。苦土石灰をまいて旧型のクボタの耕うん機で土をうねる。う〜ん、ブルブルっと大きな音を立てて耕うん作業してふわふわにします。一緒にやっている70オーバーの大先輩師匠2人と雑談しながらいい空気を吸わせてもらう。死ぬときゃぽっくりイキテ〜ナ、あはは、午前中をそんな話で締めくるる。

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耕うん作業と収穫

午後は事務所の近くにあるアメカジ屋さんへ。40年前からあるめっちゃイケてる本気のアメカジ屋「JOKER」に行ってきた。お父さんの代からスタートして、今は息子さんも一緒にお店を運営している。僕はそこまでジーンズに詳しくないんだけどイイ店かどうかくらいはわかるつもり。確か引っ越してきてすぐの7、8年前にJOKERでジョンブルのジージャンとジーンズを買った記憶もある。ジョンブルがまだ有名になる前にいち早く取り入れていたのもびっくりしたし、ラインナップも豊富だったのですげ〜なって印象だった。

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当時買ったジョンブルのジージャン

ライダースっぽい遊び心のあるラインでかっちょえー。うちの会社もJOKERの近くに引っ越してきたので、いつかご挨拶に行きたいと思ってお店に伺ってきました。いや〜やっぱりイイラインナップが揃っているし、色々と話を聞かせてもらって勉強になったし、好きを仕事にしていくには容易ではないだろうけど一貫した探究心があるからファンを惹きつけるんだと思う。

 

近所の商店街を歩いているといろんな自営店があって面白い。みんな好きなことや得意なことを生かして生活しているっていうのがすっごい眩しいし、僕も最近は少しずつ自己紹介をさせてもらいにウロウロしてる。ウロウロしている変な人!?って思われないようにしないとw

 

なんだか頭の回路が解れていく感覚。もっと自由で素直でイイんだという感覚。自分のアイデアや感性は自分のものだし、誰かの感性をなぞったり合わせる必要もない。長く閉じ込めてきたんだけど、あ〜今日は最高のJOKERを引いたのかもしれない。

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解れていく回路

 

#90 3.11に思うこと。

2021年3月11日(木)、早朝
3.11 複雑な数字です。僕が震災について語っても薄っぺらいことしか言えないですが、2011年当時を振り返って思い出すことがあります。まず大きな人生のトピックとしては結婚したこと。実は震災が起こった10日後の3月21日に僕たち夫婦は都内で結婚式を挙げる予定で準備をしていました。そんな中で大地震が起こったわけですが、東北の親戚も結婚式に参加している場合ではなくなってしまったり、式場も建物も破損もあって式ができる状態ではないということもあったし、日本中が混乱の中で自分たちだけ呑気に結婚式を挙げている場合じゃないと考えて延期しました。そんなドタバタがあったわけです。

震災で多くの命が失われていったことは言いようのない悲しさがあります。でも目の前で僕も消えてゆくであろう命と向き合ってもいました。実は母親が末期の癌でもあって、僕の結婚式を楽しみにして辛い治療に耐えてきたし、なんとか結婚式を見せてあげたいと思っていたからです。父親には見せられなかったので母親にはなんとか見せてあげたい、でも余命はもう残りわずか・・・そんな状態で仕事とプライベートでバタバタでした。

都内から実家に移り住んで仕事に通いだしたことで結構ハードワークになってしまったし、同時に母親の病院の送り迎えや看病も重なって当時のことはあまり覚えていないくらいです。会社にも迷惑をかけてしまいました。そんなこともありながら結婚式をなんとか取り決めたかったんですが、色々準備もあって結局は2011年11月に式を挙げることができました。母親も必死で頑張ってくれて病院から条件付きで許可をもらって式に参列することができました。


このことを話すと辛いというか不思議というか、結婚式で母親が各テーブルに挨拶に回り終わったと同時に体調を崩してしまい途中退席して病院で戻ることになりました。弟が付き添ってくれて病院に戻ることができたんですが、そこから昏睡状態になり10日後に息を引き取りました。まさにギリギリの状態で結婚式まで生きてくれていたんですね。


震災では多くの人の命が失われましたが、震災であろうがなかろうが一人一人に大切な家族や守るべき命があります。でも震災というもので、さっきまで一緒にいた家族が目の前から消えてしまう悲しみはいかほどか。同じ命なんだけど、僕は心の準備ができていました。それだけでも幸せだと思えるようになった。

 

2011年3月11日に思うこと、そんな表現がいいかわかりませんが、今の自分が生きていること、些細な日常がある幸せを噛み締めないとバチがあたる。底辺で僕を支えてくれている幸せが一番大きな幸せであることに気づいた年でもある。そんなことを噛み締める日でもあります。

 

山口やすゆき

 

#89 ベジパンズの第二の誕生日。

2021年3月10日(水)
今日は日中、「ベジパンズ」の人格作りのためのミーティング。僕たちの思いやメッセージをキャラクターに乗せてあげることでキャラクターに人格が生まれるので、ある意味とっても大事な作業。原作者のリベちゃん(リベットボタン)も納得するものでなければいけないし、チームとしても納得できるものでないといけないので、実はこの大事な部分は数年間固められずにウロついていた感じがする。

 

なぜ今なのか?というと、僕たちのチーム自体が「コンテンツメーカーになる」というはっきりとした目標が持てたことで、そのためにはTAN-SUにとって一番大事なキャラクターでもあるベジパンズをもっと丁寧に育てなければいけないという意識につながった。キャラクターの存在意義や役割を明確にして深みのある作品を作っていきたいと思ったわけです。


ベジパンズ公式サイト

パンツをはいた野菜たち!ベジパンズ公式サイト


結論、ベジパンズの役割は「応援」です。
みんなの日常を応援することがベジパンズの存在意義です。思いやりのパンツを履いて。
既にお弁当の抗菌シートやおかず入れカップになって子供たちの食生活を応援しているし、歌や工作や塗り絵など学びや遊びのシーンも応援しているのですが、今日からはチームの思いを背負い、大きな任務を担うキャラクターになったんです。お尻が寒そうだから暖かいパンツを履かせてあげたというリベちゃんの「思いやり」は、ベジパンズが一番大切にするメッセージであり、パンツは「思いやり」のシルシとして可視化されます。

 

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フレーフレー、みんな。
ベジパンズはTAN-SUのフラッグシップになりました。今日はとっても大事な日になったと思うし、あとは一生懸命育てていくだけ。なんだかベジパンズが自分の子供みたいな感覚になってきちゃったw

ミーティング中、「はやく言ってよ〜」的な出来事が起こる。
リベットボタンが作ったGIFスタンプが世界のトレンド入りしていて、なんと8000万ビューもあることを知って驚愕!!実はいろんなインスタグラマーさんが紹介してくれていたとか、いつの間にかものすごい価値を作っていたので、まさに「はやく言ってよ〜」なのだった。


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Instagramのストーリーズで「リベとボタン」と検索して使ってみてください。
今日も良い一日になりますように。

 

山口やすゆき

 

 

#88 明日は何しようかな?

2021年3月9日(火)、早朝。
「明日は何しようかな?」、昨日のスタッフミーティングでポロッと出てしまった言葉。
「これだ!!」そんな感覚になった。何が「これだ!!」なのだ?うまく表現できないけど、とても素直な気持ちを言葉にできた気がした。


どんぐりがたくさん穫れる山を見つけるよりも、
どんぐりがたくさん穫れる野山を育てよう。
そんな感覚なのかも知れない。

いつか木の実が無くなってしまうかも知れない不安を感じながら笑顔を絞り出すことも、いずれ無くなってしまう未来を知らずに無邪気に暮らすことも、どちらの結末も想像できてしまう。

それならば木の実がたくさん穫れる自分の野山を作ったらいい。少なくとも野山というフィイールドを確保することで努力するべきことが明確になり不安は期待に変わる。遊び場ができる。僕の少し先の未来では、どんな楽しいことが待っているのだろうか、そんな期待をしてあげたい。


無駄なものを捨てて、余計な荷物は持たず、混線している神経をほどいていく。

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物事、シンプルに。

 

 

山口やすゆき