2021年3月15日(月)
先日、映画「浅田家」のモデルになった写真家の浅田政志さんの密着映像の撮影で高知県に行って来ました。詳細はまだ言えないのですが近日動画はアップ予定です。久しぶりの地方出張でしかもなじみ深い高知県ということで気になっています。
実は高知新聞のWEBニュースで毎日県内情報は欠かさず見ているのですが、先日のトピックは、佐川町にある佐川高校「さくらガールズ」とローソンのコラボ弁当「さくらガールズ弁当」「ばくだんおにぎり」だったんですが、めっちゃ気になってます。
というか、もし高校受験直前に戻れるなら佐川高校のような地域活性に力を入れている学校を受験したい。絶対青春の思い出になっているだろうし、10代で地域ブランド開発ができるって貴重な経験だと思うし、故郷に対しての思いが変わってくるはず。
佐川町は、オムライス街道のある日高村の隣町で桜が綺麗な町です。高知市内から車で約30分ほど西にある町で、あの植物学者の牧野富太郎が生まれた町でもありますね。青山文庫という資料館があって、そこには幕末の志士・田中光顕(元陸援隊士)の90歳を過ぎた晩年の肉声が残っていて、長州藩の高杉晋作と会った時の思い出を語っていますよ。これあまり知られていない話。
少し話が変わるけど、高校時代は野球部にいたもんで野球三昧で将来設計とか考える余裕もなく、正直感銘を受ける先生もいなかったし、生き方を諭してくれる先生にも出会えなかったのが残念。まぁ自分自身の未熟さも大きいってのもあるけど、とにかく監督の暴力がすごかった。毎日のように殴られるか恫喝されるかで、正直目の前の一日一日が精一杯で全く余裕はなかったな。監督の暴力(あえて暴力と言おう)が酷かったもんで先輩と後輩の関係はとっても良かった。それでも野球を通じて大学まで行かせてもらったっていうのは感謝はしている。
僕の出版社時代の先輩で、野球ジャーナリストの元永さんの本はおすすめです。高校野球などのアマチュア野球やスポットライトを浴びなかった野球人を題材に執筆されていて、日本の部活動というコミュニティにおける体罰などの古い体質改善にも力を注いでいる。これ以外にも多くの野球関連本を執筆されています。
僕が嫌いな言葉は、「僕らの時代は、、、」。
暴力に時代も何もないと思っている。元プロ野球選手のYouTube動画とかを見ていると、意外にも暴力や体罰を強く否定する人が少ない。「俺らの時は時代だから・・・」こんな言い回しの人が多いのがめちゃくちゃ気になっている。プロで活躍した人ほど、「暴力や体罰は絶対にあってはいけない」と言ってほしい。実際に学生時代の体罰が原因で怪我をしたり、部活を継続することが嫌になったりして、失われた才能も多くあるだろうし。数年間体罰に耐えることがどれほどつらいか計り知れないので、これからプロを目指す子供たちにとって最善のコメントを言うべきだとは思うけどな。
話がそれましたが、高校時代って多感な時期だしいろんな影響を受けてしまう年代でもある。佐川高校だけじゃないけど、社会に出るための貴重な経験は羨ましくもある。
山口やすゆき