箪笥のひきだし

株式会社TAN-SU代表。コンテンツプロデューサー。畑楽人。地域や産地のPR戦略やメディア企画、情報開発、コンテンツ制作、商品開発など多数プロデュース。オンラインショップ『おちゃのま商店』の運営。高知県日高村オムライス大使。野菜づくりはルーティーンワーク。

#101 「ポンコツ」

2021年3月22日(月)
昨日は従姉妹の美容室で娘の後ろ髪と前髪をカットしてもらいました。七五三に向けて横髪はカットせずに残しておくことに。とまぁ、親らしいことをさせてもらいながら過ごした日曜日。途中から豪雨になったので慌てて帰宅。

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さて、うちの畑も冬の野菜は全て収穫が終わって春夏野菜の準備に取り掛かっています。3月上旬にジャガイモを植えて、先週はカブとハツカダイコン、カラフルなラディッシュの種まき。「畝」という土地を盛り上げた土台を作って種をまいていきます。種まきの日は天気も良くて助かった。

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僕の場合、特に会社をスタートさせてから意識しているのは「時間」の考え方。仕事もプライベートも同じ生活の線上に置いて生きています。人間活動を一生懸命働く(人間を楽しむために働く)という考えなので、時間によってやることは違えど結局は同じ人間がやっていることだし、全ての時間を「生活」という時間軸で生きるように心がけています。


こうやって野菜を作ったり、軒先で販売したり、時にデスクワークしたり、クリエイティブな作業をしたり、撮影したり、行商人のように物を販売したり、いろいろ人間という仕事をしています。それぞれの時間の中で良いことも悪いこともあり、まぁこんなことを書くと面倒臭い奴と思うかもしれませんが、キャリアとは無縁の世界ですね。

もちろん自営業ですの会社の経営についても一生懸命勉強しますし、社員やサポートスタッフのことも考えますし、経営者としての未熟な自分を叱咤したり、毎日一人反省会に勤しむ日々ですが、その上で毎日新しい発見と感動を探して生きています。

 

僕は「ポンコツ」って言葉が好きなんだけど、ポンコツを扱うにも“コツ“がいるぞって思っているので、いつも“コツ“を身につけるために面白い場面に立ち寄って生きています。そうするといつか“ポンッ“って何か弾ける面白いものが生まれてしまうような気がしているんです。アンパンマンみたいにw。「ポンコツ」っていう言葉もなんとなく愛嬌もあって可愛いですよね。自分の根っこは子どものままなんでしょうね。

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僕が一好きな動画が「みうらじゅん」さんの大学での講義動画。
その中でも話されていますが、仏教の教えの中に「空(くう)」という言葉の意味。仏教の神髄を駐車場の「空あり」という看板に例えて説明するくだりが最高。


みうらじゅん 最後の授業

 

「手放す」

仕事で10年近く関わらせていただいた世界遺産・日光山輪王寺の鈴木総務部長のコラムもご案内します。輪王寺さんとの関わりはとても貴重な時間でして、落語会も50回近くやらせてもらい、シーズンごとのイベントも毎年一緒に作り上げてきました。そんな中で人間の在り方、考え方、生き方、全てにおいて学ぶことができ、僕の人生にとって大きな気づきをいただき財産となっています。

www.rinnoji.or.jp

 

以前、遊びに行った「寺小屋ブッダ」さん。スタッフの方も面白くて街にこういう場所があるといいなぁって思った。お寺って昔からマチの社交場だったんですが、お坊さんの説法から落語が生まれたり、演奏会があったり、酒飲んだり、塾になってたり、芋煮会しながら雑談したり、公民館のようなコミュニティ施設だったんです。

shobo.machitera.net

「空くう」の意味

www.otani.ac.jp

 

情報や物質的なもの含め、無意識にたくさんの物を持ちす過ぎている現代社会の中で、自分の本質を見つけて担保するって非常に難しいけれど、どうやら「欲」との戦いのようですね。

もともと人は何も無いところから生まれて、最後は無くなっちゃうんだから、そんなに多くの物を持たなくてもいいんじゃないのと自分に諭しています。僕の考えは生きることにおいての「必要欲」だけあればよくて、余計で不必要な欲を「手放す」ことで人生の本質が見えてくると思っている。そんなことを学んだ週末でした。

山口やすゆき