箪笥のひきだし

株式会社TAN-SU代表。コンテンツプロデューサー。畑楽人。地域や産地のPR戦略やメディア企画、情報開発、コンテンツ制作、商品開発など多数プロデュース。オンラインショップ『おちゃのま商店』の運営。高知県日高村オムライス大使。野菜づくりはルーティーンワーク。

2021年年最初の給料日。世の自営業者の皆さま、日々の経営努力ご苦労様です!コロナ禍で思うこと。

2021年1月25日(日)、早朝。
今日は給料日ですねw 他の自営業の方と同じように我が社でも毎月スタッフに給与の支払いをしています。世の自営業の経営者のみなさん、日々の経営努力ご苦労様です!

コロナ禍において会社の数だけ苦労の数はあったと思いますが、みんな工夫に工夫を重ねて今を生きている状況だと思います。資金繰りに苦労されている方もいるだろうし、業態をガラッと変えた方、新規の取引先営業を強化する方、社内のリソースを見直す方、様々だと思います。

 

僕が経営しているTAN-SUという会社も同じようにコロナによって多くの変化がありました。まず当然イベントや対面型の仕事は全て無くなりました。テレビ番組のロケも行けない、音楽のライブもやれない、営業含めて接触制限もある、レギュラーでお付き合いしていた取引先との仕事もいくつか終了となりました。そうした中で、会社としてどうするのかを急ぎ考えなければなりません。

どうにか目先でお金を稼ぐ方法を探して動くか、それともじっくり構えて先々を見据えた動きをするか、会社運営と経営の狭間に立った経営者の方も多いのではないでしょうか?

 

リスク分散のおかげで、コロナ禍を乗り切れた!

僕が選択したのは、コロナ生活が日常になるだろうと想定して、1年後〜3年後を見据えて、「社内業務の整理」でした。そのために社内整理に使える時間をしっかりとること。

理由としては、TAN-SUの仕事内容の多さになります。コロナ前までは何でもやっちゃう会社だったんで、あれもこれも引き受けて業務が手一杯になるなんてことも結構ありました。「あれもこれも」が実はコロナが突然やってきた時に幸いしたんですが、いろんなカテゴリーの仕事あったことで、いくつかの仕事がストップしてもリスク分散となって他の仕事でカバーできました。これまで通常業務が忙しくて、自分たちの社内業務の整理に時間を取れなかったんですが、コロナは絶好のタイミングでした。

事例で言うと、テレビのロケは中止になるけれど、非対面型のWEB広告の仕事が延びたり、デザインの仕事が増えたり、イベントはできないけれと動画やイラストの技術サポートはできたり、自社キャラクターのベジパンズがスーパーやドラッグストアのお弁当雑貨コーナーで販売がスタートしたり、先々に展開が広がりそうだという目標が持てたことが大きかったです。現在は少しずつ映像制作やロケなども増えてきていますが、多用的でありミニマムな仕事に重要度を置きました。


TAN-SU社内業務の整理
■本社移転▶︎スタッフの業務効率を上げることが目的

■工房を手放す▶︎会社で使用していた工房を焼き芋屋さんに賃し出し。

■コーポレートサイトのリニューアル▶︎業務内容の見やすさ

■オンラインショップスタート▶︎非対面型の商品販売とブランド育成

■遊びを届ける活動▶︎リベットボタンInstagram工作動画、YouTubeスタート

■社内業態を変更▶︎広告モデルから、ライセンス開発型へ(地域ブランド開発)

■起業者のワンマン体制から、スタッフ参加型のみんなの会社作りへ

地域ブランドの育成プロジェクトをスタート

■農業ライフを通じた働き方の実験


自分たちの会社ができることを細分化して、ミニマム経営することでアクティブさが出る。

 

僕たのちのようなクリエイティブ系の事業を営んでいる会社は、クリエーターの才能はもち
ろん、
技術やデザインセンス、作品性、さらにコスト感なども含めて問われます。そんな時に自分たちの会社ではどんなことができるのだろうかを細分化して、一つ一つをミニマム展開していくことで機動性が出るような気がします。そのための時間を作ることが大切だと思います。

 

コロナ禍において、僕たちの会社が幸いにも潰れなかったのは、リスク分散にあったということが冷静に分析できるまでになりました。これから変化と一緒に過ごさなければならないので、常に変化に対応できる柔軟さを持っておかなければならないと、思う今日のゴトウビでした。

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地域ブランド開発のアイデアデッサン

あらためて、世の自営業者さん、ご苦労様です。

山口やすゆき