箪笥のひきだし

株式会社TAN-SU代表。コンテンツプロデューサー。畑楽人。地域や産地のPR戦略やメディア企画、情報開発、コンテンツ制作、商品開発など多数プロデュース。オンラインショップ『おちゃのま商店』の運営。高知県日高村オムライス大使。野菜づくりはルーティーンワーク。

おいもで、オモイデ。言葉づくりはブランド表現の始発&終点

2021年1月19日(火)、早朝。
昨日は少し早目に子供を保育園に送って出勤。事務作業をして野田のお芋農家「実のる屋」さんとオイモの打ち合わせ。実のる屋さんにはうちで所有している古民家を使ってもらっていて、週末オープンの焼き芋屋さんとして賑わっています。今年は共同でのお芋の商品企画を目指しているで、諸々打ち合わせ兼ねて工房にお邪魔してきました。

 

昨年(2020年)のお正月に地元桜木神社の境内で販売させてもらった「蜜マイモ」(現在商標申請中)という商品を正式にパッケージ化して販売する予定です(神社で販売するときは奉納芋として「さくら蜜いも」として販売)。実のる屋製法で焼いたお芋を真空状態すると蜜がたっぷり滲み出てきて美味しい蜜芋になるんですが、桜木神社でも大人気でした。ありがたい限りです。どうせなら野田市名物として育てたいと思っています。

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お正月限定蜜いも

タイトル(言葉づくり)はブランド表現の始発&終点
ブランディングって言うと大袈裟かもしれませんが、タイトルがブランド表現の始発でもあり終点でもあると思っている自称タオトラー(タイトル好き)な僕としては、何か新しい企画を立ち上げる時にブランドコンセプトをいかに良い言葉で表現できるかにこだわっています。タイトルから事業の展望を組み立てていくことが多いので、僕はこの思考の訓練のために毎日に何からしのタイトルをつけて遊んでいます。最終的には社会の役に立つということが、僕たちの仕事のコンセプトなので「何のための取り組みなのか?」が重要です。

 

価値を生み出す「プロダクション」時代へ。

僕は芸能&制作プロダクション出身ですので、馴染み深い「プロダクション」という言葉ではありますが、ちょっとだけ違う捉え方をしています。「プロダクション」の意味を紐解いてみると「生産する」「産出」という物や文化や価値を生み出すという広い定義があります。テレビやラジオ、雑誌で活躍するタレントやモデルさんの影響もあって芸能プロダクションや制作プロダクション、編集プロダクション、映画の興行などを行う映画プロダクションなどエンタメ業界の専門用語ような印象が強いかもしれませんが、僕は世の中に新しい価値を届けるという捉え方をしています。芸能プロダクションはその中でたまたま人をマネジメントしているのだと。
 

ejje.weblio.jp


というのも、YouTubeSNSなどのメディアプラットホームに、メルカリ、BASE、STORESなどの販売サイトも含め、個人を対象としたプラットホームサービスが増えまくっている時代の中で、今や誰でもどんな人でも一人でプロダクションを作っていろんな物を売ったり情報発信したりできちゃうわけです。マッチング時代の中で、ある種、サービス提供側とサービスを活用する人たちがうまく循環して、世の中全体が協業でもあり「プロダクション・チーム」のような構図になっていると思います。

kotobank.jp

こうして個人が強くなっていく時代の中で、組織の中で新規プロジェクトを立ち上げる時も、個人のスキームやリソースを生かした方がスムーズだし、体力とコストをかけて組織化するのではなく、スタートアップのスピードを優先して、育成コンテンツにコスト投資していくといろんな展開が生まれそうです。

実はプロダクション的な考え方は、小さな事務所がコストをかけずに新人タレントや新人アーティストを育てるようなもので、設備投資を抑えてファン作りのためのコンテンツに投資する。それは新しいブランド育成のヒントになると思います。


そんなことを考えていたら、実のる屋さん×TAN-SUのコラボに一つのコンセプトタイトルが浮かんできます。

「おいもで、オモイデ」

この言葉のイメージって単にお芋を提供するだけでない、いろいろな展開がイメージできませんか?物を作って販売するだけでなく、社会支援や地域貢献など価値づくりにつながっていく様子、子供も大人も区別しません。これってプロダクション的な思考なのかも!?

ここから先はこれから考えていくとして、お楽しみにしてください。

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お芋をデザインしよう


では今日も穏やかな一日を!

山口やすゆき